侵襲性髄膜炎感染症(IMD)
発症初期は風邪と似た症状があらわれますが、診断が難しく早期に適切な治療を受けることが難しいとされています。他の髄膜炎を起こす細菌の100倍から1000倍の毒素を持つため、症状が急激に進行します。発症から24〜48時間以内に患者さんの5〜10%が死亡し、回復しても、約10〜20%のかたが難聴や神経障害、循環不全による絵師が原因の手足の切断などの後遺症が報告されています。IMDは誰でもかかる可能性がありますが、乳幼児と10代後半に感染のピークがあり、死亡率は10代で最も高いことが報告されています。
スケジュール
髄膜炎菌は血清群で少なくとも13種類に分類されますが、IMDの原因になるものは、主にA,B,C,Y,及びW-135の5種類であるといわれています。国内で分離されている主な血清群はBとYです。このメナクトラにはA,C,Y及びW-135が含まれています。
接種が強く推奨される方は
① 髄膜炎ベルトを含めた流行地へ渡航される方
② 米国などの留学先で髄膜炎菌ワクチンの接種を要求される方
③ メッカへの巡礼される方
④ 学生寮などで集団生活をされる方 など
です。
アメリカでは11〜12歳へのワクチン接種が推奨されており、16歳でもう一度接種します。13〜15歳で未接種の方は1回接種し、16〜18歳でもう一度接種、16歳以上で未接種の方は1回接種のみで良いことになっています。
副反応
メナクトラは筋注のワクチンです。他のワクチン接種と同様の副反応が見られますが、通常は一時的なもので数日で消失します。最も多く認められるものは接種部の痛み、筋肉痛、倦怠感、頭痛などです。