結膜炎

【目の構造】

【ウイルス性結膜炎】

代表的なものに①流行性角結膜炎(はやり目)、②咽頭結膜熱(プール熱)、③急性出血性結膜炎(アポロ病)があります。
症状は結膜の充血、まぶたが晴れる、目やにが出る、目がゴロゴロするなどです。こどもでは見られることが少ないですが、耳の前のリンパ節が腫れることもあります。
ウイルス性結膜炎に対する特異的な治療はなく、症状が重くならないような対処療法しかありません。よく使われるのが抗生剤の目薬とステロイドの目薬の併用です。ステロイドの目薬には眼圧を上げる作用があるため、2週間以上使用するときには眼科で見てもらう必要があります。当院では安全を見越して、使用期間は1週間を限度とさせていただいております。
大切なことは他人にうつさないようにすることです。手洗いはもちろん、タオルなどを共有することはやめてください。咽頭結膜熱には登園基準があり、「主な症状が消失してから2日間は登園禁止」となっております。

①流行性角結膜炎
アデノウイルス8型(ほかに19型など)が原因です。潜伏期は約1週間、通常10日前後で軽快します。他のウイルス性結膜炎より症状がひどいのが特徴です。結膜炎がひどいときには瘢痕と言って傷が残ってしまうこともあります。

②咽頭結膜熱(プール熱)
アデノウイルス3型(ほかに7型など)が原因です。潜伏期は5?7日、結膜炎のほか、咽頭が赤くなり、熱を伴います。発病から10日前後でよくなります。

③ 急性出血性結膜炎
アポロ11号が月面着陸した1969年に西アフリカのガーナで流行し始めたのでこのように呼ばれています。原因はえんテロウイルス70型とコクサッキーウイルスA24型です。潜伏期が約1日と短いのが特徴で、1週間くらいで治ります。白目が出血で真っ赤になるので患者さんは驚きますが、そのうち出血は吸収されて治ります。

【細菌性結膜炎】

ウイルス性の場合は両目であることが多いのに対し、細菌性はほとんどの場合片方の目だけになります。原因としては黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、ヘモフィルス菌などがあります。いずれも膿性の目やにが特徴で、抗生剤の点眼が効果があります。

【してはいけないこと!】

1 目をこすったり、さわったりしない!
触った手でものに触ると感染の元になります。

2 よく手を洗う!
流水でいいのですが、蛇口を触ってしまうので使用後は熱湯で洗ってください。

3 ペーパータオルを使う!
タオルではなく、できるだけ使い捨てのものを使用してください。

4 目薬は結膜炎の方だけに!
かかっていない方にもうつってしまう可能性があります。

5 学校はお休みしてください!
許可が出るまでは必ずお休みしてください。他の子供にうつしてしまいます。

6 プールは登校、登園の許可が出てからのすぐには入らないこと!
結膜炎が治った後も腸管からウイルスが排便の時に出るため、お尻についているため、すぐには入らない方が良いようです。

【参考にしたもの】

目と健康シリーズ No.17 特集結膜炎
小児科臨床増刊号 よくある疾患の診かた 2018 vol.71


来院される皆様へ
当院ではお子様だけでの来院はご遠慮いただいております。必ず保護者の方あるいは経過のわかる大人といらっしゃってください。
ご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。